今年母の日の5月14日、虫歯が発覚したものの、スペシャリストの予約を言われ、最短の予約で7月20日を言い渡された話の続編です。
帰国は6月なので、日本の歯医者へ行く方が最短という結末に…。
日本の歯医者へ国際電話で聞くと…
患者さんの半分はこれですよ。
これをやらないのは、手間がかかるので医者が自分でやりたくないだけ。
責任逃れです。
えっっっ!?そうなの!?
どういう事か説明してくれました。
今回虫歯が進行していた歯は、21年前に神経を取りそこへ薬を入れて、金属製のクラウンを被せていたものでした。
これを再治療するとなると、一度埋めた神経部分に穴を開け、薬剤を綺麗に出し再度新しい薬剤を入れて被せる作業になります。
順調に行って、通院回数は最低5回以上。
この治療の1番の肝は、この神経の穴に埋めた薬剤を出せるかどうか。
その判断は、奥まで穴が開くか開かないかという事でした。
奥まで穴が開けば、歯の温存可能。
穴が開かなければ、抜歯からの入れ歯に…。
先生の経験では、無事開通する患者さんは三分の一なのだとか。
帰国後、直ぐにかかりつけ医の元を訪ねます。
治療1回目
21年前に被せた金属クラウンを外します。
マレーシアでは30分かけて取るこの作業、日本では僅か10分でした。
この時、消毒及び神経薬剤が柔らかくなる薬を添付していたのだそうです。
治療2回目
翌日、運命の分かれ道!
神経薬剤の開通作業。
なんと!作業開始5分で開通!!
開く確率3割で心配していたけど、思ったより早く開いて安心したと医師もポロリ。
開通したらこっちのもの。
これからは薬剤を削り出す作業なのですが、消毒薬を入れて1週間待ちます。
余り急いでやると、顔が腫れるのだとか。
治療3回目
丁度1週間後、神経に入った薬剤の穴を広げる作業です。
消毒薬を添付して、更に次の1週間を待ちます。
治療4回目
消毒薬剤を出して、更に穴を開ける作業。
ここで根の部分から腐敗臭。
腐っている部分に薬を塗り、炎症や腐敗が引くように次の1週間を待ちます。
現在の治療課程はここまで。
この根っこの処理に時間がかかるそうで、根っこがしっかり治ればクラウンを作って被せるのは簡単なんだとか。
マレーシアの歯科治療で、口を大きく開け続ける事がどれだけ辛いかを知り、日本の歯科医師はそうさせない工夫があった事に気付きました。
日本のかかりつけ歯医者さんは、合間合間にうがいを挟み、一度に長い時間を掛けず、数回に分けて通院するスタイル。
日本の歯医者さんの素晴らしい技術力
マレーシアの歯科治療を経験したからこそ、日本の歯科治療は患者さんが治療に苦痛を感じない、全てが計算された物だったのだと気付く事が出来ました。
日本は歯医者さんも、高品質だと知ったマレーシア生活11年目の夏です。