長男が15歳中学生3年生に当たる夏休みの一時帰国は2019年。
試しに日本の数学塾へ通わせました。
通塾した30日間で、中学1〜2年生の復習と、中学3年生までの範囲を先に習いました。
そしてあれから4年後の今年2023年、次男が当時の長男と同じ年齢になったので長男と同じ塾へ通わせる事にしました。
通塾の為には、電車に乗って二駅先で降り、塾まで約1km歩く必要があります。
日本の家は山の中にあるので、行きは自転車で坂道を降りて5分の距離でも、帰りは登り坂で10分かかる距離です。
そして何と言っても、マレーシアで育った次男にとって、初めての電車通塾になるのです
親と一緒に電車は乗ったことがあっても、1人は初めて。
切符の買い方や、駅の時刻表の見方すら知らないマレーシア育ちの日本人ですから、心配は尽きません。
(写真はイメージです。鉄道マニアの方は何処か分かっちゃうかな?!)
通塾初日。
日本のSIMもポータブルWi-Fiも持っていない次男に、私の日本のSIM入り携帯を持たせて送り出します。
電車の到着時刻を10分過ぎたとき、次男から家族のグループチャットにメッセージが入ります。
まさかの線路故障と人身事故のダブルアクシデントによる路線運休でダイヤの乱れ。
しかも田舎の駅は無人で駅員が居ませんから、検索しなかったら知る由もなく、永遠に待っていたところ。
初めての1人電車で僅か10分で異変に気付けたのは大したものかも知れません。
家族全員がこれを見て、夫は塾の先生に遅刻のお知らせを、長男は直ぐに車で次男を迎えに行って、塾まで送り届けました。
予定時刻の20分遅れでなんとか塾に辿り着いた次男。
何たる初日でしょう!
この日は別用もあり、塾へ車でお迎えをして無事通塾初日を終えました。
通塾2日目。
駅の出発時刻1分後に再びグループチャットに乗り遅れたとメッセージが!!?
なんとICOCAが反応せず、無人駅にも関わらず、次男の姿を見るにみかねた係員が出て来たそうです。
取り敢えず往復の切符を現金で買って改札を通った瞬間に電車が行ってしまったと。
¥200の損失…。
あ〜、前日電車に乗らずに同じ駅から出たのでICOCAが反応しなかったのか〜。
結果、長男に再度車をお願いして10分遅れで塾に到着出来ました。
その日は予想の1時間遅れで帰って来た次男。
聞くと、一本前の電車に乗り遅れ、更に一駅前止まりの電車と知らずに乗り、そこで次の電車を約1時間待ったそうです。
(何分日本の我が家は田舎なので、電車は1時間に一本なのです)
次男の事だから、別のローカル線に乗って明後日の方向へ行くのではと心配していましたが無事帰って来て一安心。
心配したICOCAの修復も、有人駅のみどりの窓口でやる様に言われていたそうで、無事復旧させていました。
日本で暮らす中学3年生なら当然出来る事ですが、次男はマレーシア育ちなので…
電車に慣れたらバスでの通塾も教えたいところ。
(これも長男の時に、私の実家から塾へ往復させました)
15歳になった次男が塾へ通うのは、実は数学だけでなく、近代日本社会の学びも含まれていたという…。
何事も無駄な経験はないと信じて、次男の成長を見守ります。