長男が学校の授業の一環で企画した
マレーシアのローカル学校が図書室を新設する為の本の寄付集めの経過報告です。
先月から寄付の募集を開始して、今月遂に寄付を締切った結果…
G11とG12の2学年だけの募集で、
なんと!
85冊の本と
RM500(¥15000)の寄付金
が集まったそうです。
以前、別の企画でラッフルズアメリカンスクールが全学年に本の寄付を募った時は、RM40(¥1200)しか集まらなかったとか。
「こんなに沢山の寄付が集まったのは、大成功と言える。流石俺!」
それを聞いていた次男が
「流石やなお前、生徒会長になれば良かったのに。立候補せんかった事が悔やまれるわ!」
(アメリカンスクール育ちの我が子達は、謙遜をしません。
自己肯定感の強い子供に育ちます。
そして次男の乗せ上手)
この集計された結果はハウスポイントとして2週間後に企画されている「確率を計算するゲーム」に使えるのです。
言い換えるとこれはご褒美ゲーム。
そして、長男はこのご褒美ゲームを楽しんで貰える様に企画せねばならないのです
ご褒美は楽しくなければなりません。
ナニコレ楽しい!
こんな事ならもっと沢山寄付すれば良かった〜!
なんて思って貰えたら大成功です。
RASのハウスは4つあって、全学年の縦割り。
(兄弟は同じハウスになるので、我が家は皆んな青組。
ファルコンチームとか言ったかどうだか。
ハリーポッターのグリフィンドールなんかをイメージして貰ったら分かりやすいかと。)
このゲームの下準備が大変で、協力者に手伝って貰っても未だ終わらないので自宅で1人頑張らないといけない…。
泣き声を言う長男が気の毒で、単純作業なら手伝うよと、次男を巻き込み3人で1時間程作業を手伝いました。
そうです、生徒たちがカードゲームでベットするトークン切りです。
実は上の写真の6倍必要とか…。
学校の裁断機がボロくて使えないので、人海戦術のハサミ切りが大変なんだと。
色の付いた丸いトークンは、ハウス毎に獲得した寄付相当のトークンが準備されています。
長方形のトークンはディーラーが最初から持つ物で、ディーラーテーブルを6席準備するので6セット作る必要があると。
学校の先生に印刷を頼んでいるので、来週中には必要枚数を全て印刷して貰える様に頼むと。
印刷分を切った後、どんなカードゲームをするのか、長男ディーラーで余ったトークンを使って次男と3人で遊びました。
ブラックジャック、ハイアンドロー、インディアンポーカーの3種類のゲームで遊んで、あっという間に1時間が経ちました。
(例え偽のお金でも、賭けるとドキドキして楽しくなりますね)
他にもサイコロを使ったゲームと、くじ引き的なゲームを準備していて、1時間飽きさせない仕組みにしているのだとか。
何故G11と12のみにしたのか、9、10年生を入れたらもっと寄付が集まったんじゃないかと聞くと、
ゲームをする人数が増え過ぎて収拾がつかなくなるから。
という事でした。
G11、12だけでも60人居るのに、もっと多くなったら準備も大変になるし、管理が大変になるから。
成る程。
今後は当日生徒たちに見せる、ゲームルールを説明した動画を探すそうです。
初心者には理解が難しいポーカーはボツにしたなど、ゲームも色々考えて厳選したそうで、
長男、企画実現に向けて頑張ってるなぁ。
感心して見守っています。
ただ、母としては
「君の頼みだから、見返りなしで手伝ってあげるよ!」
なんて言ってくれるお友達を我が家に連れて来て、この日家族でやった作業を一緒にやってくれる人望が欲しかった…。
これは期待し過ぎなのかなぁ…?
学校の切れない裁断機で、一緒に作業してくれる仲間が居ただけでも良かったのか…?
次男だったらもっとボランティア運営仲間を集められた…かな?
でも、次男だったら長男相応の企画力は無かったかも…。
これも個性や長所や短所なのでしょうか。
長男には、1人で全てやろうとせずに、もっと沢山の他人を巻き込む事も学んで欲しいなぁ…。
いずれにしろ、企画力、交渉力、創造力、人望、それらを学ぶ良い機会を頂いたと喜ぶべき事ですね。
親として協力出来ることは手伝って、なるべく手も口も出さずに見守りたいと思います。