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Channel: マレーシアでそろばん教室を!ジョホールバル母子留学滞在記
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母子留学の勧め(祖母孫・父子留学) ⑤思考停止の子供達

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母子留学の勧め

 

    著者 ちゃー

 

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(1日1話ずつ投稿 第6話/全8話)

 

目次

 

はじめに

 

1、何故日本を出たのか(日本教育の何が不満だったのか)

 

・思考停止、マニュアル工場型、奴隷人間はお断り。

 

2、インターナショナルスクールへ行って良かった事

 

・日教組教育から離れて、自由に思考出来る事。

・自己肯定感のある子が育つ

 

 

3、何故マレーシアのジョホールバルを選んだのか

 

・VISAが取りやすい

・学校の数が多い

・シンガポールが近い

 

 

4、マレーシア生活の良いところ

①子育てがしやすい

②気候が良く、親日家が多い

③バイリンガル、トライリンガル、マルチリンガルも可能

④物価が安く、セレブのような暮らし方が出来る

⑤時差が1時間、飛行機も7時間で近い

 

5、思考停止の子供達

 

「何で」ばかりの子供

 

 

6、英語が出来なくても暮らせるのか

 

7、留学紆余曲折

 

・常に当たりだった訳ではなく

・西欧人と日本人の捉え方の違い

 

おわりに

 

 

母子留学の勧め

 

     著者 ちゃー

 

 

⑤思考停止の子供達

 

「何で」ばかりの子供

 

11年前には感じなかったのですが、ここ6〜7年前から日本の子供達にある傾向が強いと感じる様になりました。

 

それは「何で」を聞く子供が増えたと感じる事です。

 

体感では3人に1人、3割の子供がそうである様に感じます。

 

そしてその傾向が強い子供の親は、子供から「何で」の問いに対して子供自身に考えさせる事をさせず、直ぐにその答えを返します。

 

我が家では、長男が幼かった頃から聞かれる「何で?」に簡単に答えることはしませんでした。

 

子供から「何で?」と聞かれたら、逆に「〇〇君は何でだと思う?」

 

質問に質問で返して、一度本人に考えさせます。

 

それが正解でも不正解でも本人に考えさせる事が目的ですから何でも良いのです。

 

その答えを聞き、先ずは自分で考えた事を褒めます。

 

正解であればもっと褒めます。

 

不正解であっても、その可能性があるかもしれないと一度容認します。

 

(全く違うからと言って、決して馬鹿にしてはいけません)

 

そして自分が信じる正解に子供が思考できる様にヒントを出して導いてあげるのです。

 

この作業は子供の思考を待ち、会話をして導いて行くので親として億劫に感じるかも知れません。

 

さっさと答えを教えた方が時間もかからないし楽だと感じるかも知れません。

 

しかしこの時間を惜しんで、子供自身で思考できる訓練をしていないからこそ、小学高学年になっても中学生になっても「何で」「何で」「何で」と親にいつまでたっても聞いてくるのです。

 

長男は小学生に上がる前、私が運転する後部座席から

 

「何で〇〇はこうなの?」と質問して来た事がありました。

 

「あなたは何でだと思う?」

 

「ママはやっぱりそう言うと思った!」

 

いつもの返しに長男は安易に母親に聞いても簡単に答えて貰えない事を学び安易に聞く事は無くなりました。

 

現在6歳の三男からも学校帰りの車の中で最近「何で?」を質問されました。

 

「三男君は何でだと思う?」

 

私にとって、長男、次男、三男と三人目のお約束の返しです。

 

その質問を考えた三男の回答は、科学的に正しい返答をして逆に驚かされました。

 

「凄い!何で分かったの?!ママもそう思う!」

 

その質問の詳しい内容は忘れましたが、自然現象の質問だったと思います。

 

期待していなかった素晴らしい回答に、そう答えたのを覚えています。

 

親に「何で」を聞く子供は、自分で思考する事を諦めている思考停止の状態です。

 

親が子供を海外留学させたいと考えているご家庭で、小学生高学年以上の子供が海外留学に乗り気でなく、

 

もしも海外留学や英語が何で必要なのかを尋ねられた場合、親がこれまでの言動を反省しなければなりません。

 

それは子供が思考停止しているのです。

 

そうさせたのは他でもない、簡単に答えを用意した親の責任なのです。

 

自分で思考出来る子供であれば、海外留学のチャンスを逃したいと思わない筈だと私は思います。

 

勿論、それ以外のケースでも、もしも子供が「何で」の質問をして来たら、安易に答えず、子ども自身に考えさせる習慣を培って欲しいと私は思います。

 

思考し慣れていない子どもの返答は、最初は時間がかかって待つのが嫌になるかも知れません。

 

セールスのクロージングの時、顧客に考える時間を与えているタイミングで口を挟むのが悪手なのは皆さんもご存知だと思います。

 

セールスのクロージングの様に、口を挟まず根気よくじっと子供の言葉を待って下さい。

 

思考する習慣が付けば、回答も早くなり、その内「何で」を聞かなくなる筈です。

 

これは思考停止した子供の状態の一例ですが、実は我々を取り巻く思考停止はこれだけではありません。

 

明後日の最終話では、私自身が思考停止していた気付きを投稿します。

 

これですら思考停止の一部であって、それに気付いたからと言って私が全てにおいて思慮深い人間になった訳ではありません。

 

我々は、学びを得る為にこの世に生まれたのだと思います。

 

気付きは、人それぞれ、その人にとって必要なタイミングで訪れます。

 

あなたが見ている現実は、あなたが見たいと思っているからそう見えるだけなのです。

 

貴方の見ている常識が、果たして本当に常識なのでしょうか?

 

常識の見え方の違いを知りたい方だけ、こちらのリンクをお読み下さい。

 

 

 

 

そして、11年前に母子留学をしなければ、漫然と暮らす日本の限られた場所でこの気付きを得る事も無かったと思います。

 

ですので、もしもあなたのお子さんが「何で」をよく聞く子だったとしても、それを残念だと思わないで下さい。

 

この文章に出会った事で、気付きを得るタイミングだったのだと運命の歯車を認めても認めなくても、あなたの行動を変えても変えなくても。

 

全てあなた次第で良いのだと、私は思います。


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