先ずはウブド王宮の歴史について。
この王宮が建造された歴史は16世紀にまで遡ります。バリ島で最初に栄えた王朝はワルマデワ王朝でしたが、その後シンガサリ王国とマジャパヒト王国の侵攻を受け、マジャパヒト王国支配下のゲルゲル王国が築かれることになりました。
そのゲルゲル王国が衰退した頃に各地の貴族によって9つの小国が作られました。その中の1つであるギャニャール王国が建造したのがウブド王宮です。この王国は1908年にオランダの支配下に置かれるまで続きました。
そんな100年前まで栄えていた王宮がこちら。
上の写真は補修される前の物かと。
けれど、補修されずに置かれているこちらは何か価値のある彫刻なのかと考えてしまいます。
現在は40年前の補修で彫刻も鮮やかです。
豪華ですね。
こういう彫刻を愛するインドネシア人の感覚は
欄間を愛する日本人の感覚に近くてとても好きです。
この扉の向こうには王族の子孫が住んでいるそうで
どんな方々だろうと想像が膨らみます。
下の写真は左端に玉座が見えます。
ここで王様に臣下が謁見をしたのだろうかと歴史に思いを馳せます。
歴史に思いを馳せた後は王宮前にある
ウブド市場へ。
ここで驚きの土産物を発見!
男性のシンボル…![照れ]()
![照れ]()


栓抜きタイプもありました。
これには子宝の願掛けとか何か意味があるのでしょうか…。
それともただの洒落?
ここの買い物は値切りが基本。
長男が意外にも値切り上手だと知りました。
コツは相手に考えさせる暇を与えず、且つ相手が許容出来るギリギリを畳み掛ける様に言う事だそうです。
どうやってそんなスキルを磨いたのか聞くと
RASの顧問教師とワールドスコーラーズカップの大会へ行った時に先生がやっていたそうで
彼女の値切り方法を、見て学びとったそうです。
その長男の値切りテクニックは
三男の子供騙しの紙のおもちゃ3個Rp90000(1個Rp30000)にしたい私と頷かない店主。3個Rp120000と言われていた私の交渉中に長男が割って入り
結果4個120000で商談成立。結局一つ多く買いましたが、1個Rp30000(¥240)の私の希望価格通りに。
一緒に行ったお友達と一個シェアしたので、私は本来欲しかった3個Rp90000(¥720)で買えるという嬉しい結果になりました。
更に写真1番左端の木の車は店主がRp300000(¥2400)だと言われた所を6分の1のRp50000(¥400)だと言い
更に店主がRp150000(¥1200)ならどうだと言っていた所に長男が再び乱入。
これまた相手の出方を探りつつ、相手に考える暇を与えないままRp75000(¥600)で商談成立。
そして別の日にクタの値切らない明朗会計お土産物屋さんで見つけたバスと機関車の木の玩具で
長男のその相場感が絶妙だった事を知ります。
バスと機関車それぞれRp65000(¥520)。
その差¥80。
長男の意外な能力に関心した後はゴア ガシャ遺跡へ。
ここは9世紀の神殿で、今から1200年も前!
こちらが象の洞窟と言われる洞窟の入り口です。
洞窟といっても中はT字の通路の突き当たりと左右に神様が祀られていました。
これが主神の三体。
けれど、この洞窟の入り口はまだ大丈夫ですが、T字の奥はどうも居心地が悪くて早々に洞窟から出ました。
更にこの下には滝や池のある場所も。
子供達は喜んで階段を下りて行きましたが
戻る時には下りただけ階段を登らなければならないと思うと、私は下りずに上で子供達を待ちました。
バリの歴史ある遺跡に触れて感激しましたが
この歴史に触れてやはり凄いと思うのは日本の歴史。
京都へ行けば8世紀の平安時代の物はゴロゴロありますし、
更に古墳などはもっと古いわけで…。
日本文明は矢張り世界最古!
日本人は本当に凄いと思ったバリの遺跡見学でした。